周遊きっぷ(大分ゾーン)の旅
4日目:2012年9月15日(土曜日
門司(その2)

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※門司には2007年10月にも訪れています
(ほぼ)同一地点で5年前に撮影した画像がある場合は、[5年前]の部分にマウスポインタを持っていくと
5年前の画像が表示されます。

和布刈停留所で「めかり絶景バス」から下車すると、関門海峡めかり駅の"先"へ向かった。

関門海峡めかり駅のすぐ先で3対の線路が敷かれた広いスペースが現れる。
ここは田野浦公共臨港線の雨ヶ窪貨物駅跡。
このあたり(門司区瀬戸町)は丸紅エネックスやベニープロパン、日本ヴォパックなどのタンクターミナルが
海側に位置する。雨ヶ窪貨物駅でもそれらを相手にした貨物の積み下ろしが行われていたのだろうか。
駅員の待機小屋らしきものはそのまま残っているが、門司港レトロ観光線の営業区間外である雨ヶ窪貨物駅構内は
この先の瀬戸町車庫への入れ替えに使う1線を除いて草に埋もれつつある。
「北九州市 門司港営事務所 業務第三係
(田野浦公共臨港線)」の看板が掲げられた、
雨ヶ窪貨物駅の駅舎と思われる建物。
他のサイトでは雨ヶ窪貨物駅の構内配線が書かれた
紙が看板そばに掲示されている画像を見られたが、
訪問時にはそのようなものは残されていなかった。
「潮風号」(復路)にはまだ乗らず、今度はめかり絶景バスで通った道の一部を歩いていくことにした。
途中足を止めて関門海峡の風景の撮影もしている。
こちらの小さい島が干珠島。 こちらの大きい方の島が満珠島。
関門海峡に3か所ある潮流信号所の1つ、
火の山下潮流信号所。画像では見づらいが、「E」
(潮流が東流:玄界灘から周防灘のほうへ流れる)を表示。
関門橋をくぐる船舶。奥には下関市街が見える。
関門トンネル人道口前にある和布刈神社の鳥居。
傍らには「潮風号」ののりば案内看板が設置されている。
[5年前]
西暦200年に創建されたとされる和布刈神社
和布刈神事が行われる場所はこの鳥居の先にある。 和布刈神社拝殿。
この場所で旧暦の元日に和布刈神事が行われる。
海沿いの歩道を通ってノーフォーク広場に到達。
北九州市と姉妹都市になっているアメリカ・
バージニア州のノーフォーク市に因んで命名された。
広場内にある国際海運会館。
かつてはノルウェー海員教会だったらしい。
現在は日本料理のレストラン「ら・むゑっと」
林芙美子資料館が入っている。
「和布刈入口踏切」を通過し、
和布刈トンネルに進入する「潮風号」。
和布刈トンネルの門司港方坑口。
[5年前]
「海員会館踏切」を渡ると、門司港レトロ観光線の
中間駅の1つ「ノーフォーク広場駅」がある。
[5年前]
ノーフォーク広場駅にはかつてネーミングライツによる
副駅名"レストラン「ら・むゑっと」入口"がついていたが、
現在は副駅名を外している。
海員会館踏切から和布刈トンネル方面を見る。
奥には関門橋めかりPAのループが見える。
[5年前]
和布刈公園(瀬戸内海国立公園の一部)の入口。
このあたりは古城山と称されており、
中世には門司城が置かれていたようだが、
現在その遺構はほとんど残っていない。
関門海峡めかり駅に戻り、12時45分発の九州鉄道記念館行き「潮風号」に乗車。
この列車には吉本興業福岡支社所属のお笑い芸人コンビ「ぶんぶん丸」が"お笑い車掌"として乗車し、
クイズやトークで乗客を楽しませていた。
九州鉄道記念館駅で下車し、「トロッコ+絶景バスきっぷ」の使用を終了。
旧門司三井倶楽部(国指定重要文化財)。
元は大正10年に三井物産の社交クラブとして
門司区谷町1丁目に造られ、戦後に三井物産が
一時解体されると昭和24年に国鉄が買収し、
職員の宿泊施設「門鉄会館」となっていた。
国鉄の民営化後、国鉄清算事業団から北九州市に
無償譲渡され、重要文化財指定後の平成3年から
現在地への移設が行われた。
1階は土産物屋、多目的ホールと
和洋レストラン「三井倶楽部」(経営している会社は
ノーフォーク広場の「ら・むゑっと」と同じ)、
2階(入場料100円)はアインシュタインメモリアルルーム
(大正11年にアインシュタイン夫妻が宿泊した部屋を再現)
と林芙美子資料室(林芙美子は門司区小森江生まれ)
として使われている。
九州鉄道記念館駅を出発し、
出光美術館駅に向かう「潮風号」。
出光美術館駅。
駅名に冠された出光美術館は左奥に見える。
門司電気通信レトロ館(入場無料)。
大正13年に逓信省門司郵便局電話課の庁舎として
造られ、門司で最初の鉄筋コンクリートの建物となった。
赤い電話ボックスは明治33年に東京の京橋に設置された
日本で最初の公衆電話ボックスの復刻版。
西鉄バス「レトロ展望室」停留所そばの駐車場には
西鉄北九州線(軌道)で使われていた
100形電車148号が静態保存されている。
門司港第1船溜近くにあるレトロ調建築物。
左は国際友好記念図書館、
右は旧門司税関。
国際友好記念図書館。
北九州市と大連市の友好都市協定締結15周年を記念し、
大連にあった東清鉄道汽船事務所を複製して建築した。
旧門司税関。
館内では税関の業務に関する資料が展示されている。
[5年前]

この後、近くの「港ハウス」で土産物を購入してから門司港駅に移動。
鹿児島本線の普通列車に乗車して門司を後にした。

小倉で途中下車し、所要を済ませると周遊きっぷのかえり券で新幹線の改札を通過。
新大阪行き「みずほ604号」→東京行き「のぞみ256号」と乗り継いで帰京した。


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円町駅別館旅の記録