周遊きっぷ(大分ゾーン)の旅
3日目:2012年9月14日(金曜日)
宇佐(その1:柳ヶ浦駅〜宇佐神宮)

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宇佐(その2)に進む>

当初の予定では杵築から特急列車に乗車して次の停車駅・宇佐で下車、
宇佐参宮線の廃線跡を辿りながら宇佐神宮を参拝、
その後大分県立歴史博物館まで歩き、最寄りのバス停からバスで柳ヶ浦駅まで行くという行程だった。
しかし、忘れ物のせいで大幅なタイムロスをしたことで、当初の順番で行くと
大分県立歴史博物館の入館時間に間に合わない可能性が高いため、
予定を変更して柳ヶ浦駅→大分県立歴史博物館→宇佐神宮→宇佐参宮線廃線跡→宇佐駅
という当初と逆順で回ることにした。

柳ヶ浦駅で特急「ソニック34号」から下車。
20分ほど待てば大分県立歴史博物館に近い
「川部」まで行けるバスが来るが、それを待たず
徒歩で博物館まで行くことにした。
駅館大橋(大分県道629号の一部)を渡って
駅館川を越える。
放送大学大分学習センター近くの交差点で右折し、
大分県道215号を南下すると、ようやく
「宇佐風土記の丘」に到着。
柳ヶ浦駅からは50分余りかかった。
「宇佐風土記の丘」内にある大分県立歴史博物館
宇佐風土記の丘周辺には
「川部・高森古墳群」と総称される多くの古墳がある。
画像の奥やや右手に見える前方後円墳は
九州最古の前方後円墳の一つといわれる赤塚古墳。
宇佐風土記の丘から約30分歩き、
宇佐神宮に到着。
画像右側の駐車場にはかつて
宇佐参宮線の宇佐八幡駅があったらしいが、
現在は跡形もない。
宇佐神宮の表参道。 表参道最初の鳥居。
境内にある鳥居(宇佐鳥居または八幡鳥居)は
額束がなく台輪が柱上にある独特の形状。
表参道脇に静態保存されている
宇佐参宮線26号蒸気機関車(大分県指定有形文化財)。
1891年にドイツのクラウス社で製造された。
明治27年(1894年)に九州鉄道が購入、
昭和23年(1948年)に大分交通に譲渡され、
昭和40年の宇佐参宮線廃止まで通算71年間使用された。
寄藻川に架かる表参道の神橋。
宇佐神宮公式サイトによると、
正確にはこの橋を境に上流側(呉橋まで)を月瀬川、
下流側(神宮の境域付近まで)を浅瀬川というらしい。
表参道の神橋より少し上流に架かっている石橋。
この橋を渡って月瀬川(寄藻川)を越える。
変わり種郵便ポストは宇佐神宮にもあった。 表参道の大鳥居。
皇族以外はここで乗り物から降りなければならない。
手前右には摂社の1つ、黒男神社がある。
宇佐神宮宝物館(9時〜16時、火曜休館)。
神宮所有の文化財数百点を収蔵している。
宇佐神宮庁。一般の神社の社務所にあたる施設。
西参道。
奥には屋根つきの呉橋がかすかに見える。
向かって左に「皇族下乗」の木札が建つ。
皇族もここで乗り物から降りなければならない。
さらに進むと二手に分かれる。
こちらの大きな鳥居の先は上宮。
こちらは下宮への道。
奥に見える高倉は大分県指定重要文化財。
通常の順路は上宮→若宮神社→下宮らしいので、
その通り先に上宮へ向かう。4つ目の鳥居をくぐり、
西大門(大分県指定重要文化財)を抜けると・・・
上宮に到着。
左奥に見える楠はただの楠ではなく、八王子神を祀る
「八子神社」らしい。
南中楼門(大分県指定有形文化財)。
勅使しか通れない門のため、通常は閉ざされている。
この門の奥に八幡大神(応神天皇)を祀る一之御殿、
比賣大神を祀る二之御殿、神宮皇后を祀る三之御殿、
それぞれの脇殿である春日神社、北辰神社、住吉神社
がある。3つの御殿からなる本殿は国宝、北辰神社は
大分県指定重要文化財。
ここから南南東方向の御許山にある
宇佐神宮の奥宮・大元神社を遥拝する場所。
上宮を後にし、参道を下ると
摂社の1つで仁徳天皇とその皇子・皇女を祀る
若宮神社(国指定重要文化財)がある。
傍らには「片参り」にならないよう下宮への順路を示す
案内看板が建っている。
下宮。祭神は上宮と同じ。
古くは御饌(みけ:神に供える食物)を司るため
御炊宮(みけみや)または御炊殿(おいどの)ともいわれた。

なお、上宮へは今回通った西大門から入る以外にも、南大門から「百段」と呼ばれる急な石段を上ってたどり着くことができるらしいが、
その道は工事のため塞がれていた。平成27年に行われる臨時奉幣祭(勅祭)に先立って百段の改修やモノレールの敷設などを行っているらしい。

かなり駆け足ながら片参りにならずに宇佐神宮の参拝を果たし、この後は宇佐に来たもうひとつの目的、宇佐参宮線廃線跡辿りへ移る。

(その2に続く)


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