周遊きっぷ(大分ゾーン)の旅
3日目:2012年9月14日(金曜日)
杵築→大分

戸 畑→若 松 大 分・豊後竹 田 臼 杵 延 岡 杵 築 宇 佐 門 司
特急「にちりん2号」が大分駅に到着すると、ホームの向かい側に停車中の博多行き特急「ソニック18号」に乗り継いだ。
「ソニック18号」が亀川を発車してしばらくしてから、帽子を「にちりん2号」に忘れてきてしまったことに気付いた。
杵築駅で「ソニック18号」から下車すると、改札口でベテランの駅員(駅長?)に忘れ物について、
大分駅に連絡して探していただけないかとお願いし、自分の連絡先(スマートフォンの電話番号)を伝えた。
列車内での忘れ物は2007年夏に青春18きっぷで長崎へ行った際に快速「シーサイドライナー」の列車内で携帯電話を忘れて以来。
またしても九州での旅行中の失態となってしまった。
杵築駅。
駅周辺はほとんど何もなく、杵築城跡がある市街地へは
ここからバスで10分余りかかる。
かつては大分交通国東線が国東駅
(国東市国東町鶴川)まで通じていたが、
廃止されて久しい。
9時45分発のバスに乗って杵築バスターミナルへ。
バスターミナルから少し歩くと、
杵築市立図書館・民俗資料館がある。
杵築レトロ館。
米蔵を改装したスペースに、個人で収集した
2000点以上のコレクションが展示されているらしいが、
今回は残念ながらパス。
杵築城跡(城山公園)の入口。 堀(?)に架かる橋を渡り、階段ではなく
車が止まっているあたりの道を通って先に進む。
杵築市民会館。 豊後表(畳表用の筵)などに使われる
七島藺の普及に尽くされた人々を祀る「青筵神社」。
本丸への門(おそらく模擬)。
その近くにあるのは・・・
法政大学創立者顕彰碑。
明治13年に元杵築藩士の金丸鐵と伊藤修によって
法政大学の前身である東京法学社が創立されたことを
顕彰するため、平成3年に建立された。
模擬本丸門をくぐると、その先には「葷酒禁門内」
と刻まれた結界石が鎮座していた。
城山公園石造物群(杵築市指定文化財)。
170余りの石造物が集められている。
国東地方に多く分布することから、建築史家の
天沼俊一によって分類された宝塔の一種「国東塔」。
基礎と塔身の間に、一般の宝塔にはない
反花と蓮華座がある(どちらか片方の場合もある)。
杵築城模擬天守。
傍らにある石碑には元杵築藩主能見松平家の
松平親義の書による「木付城趾」の文字が刻まれている。
杵築城模擬天守内で展示品を鑑賞中、スマートフォンに着信が。
大分駅からで、忘れ物の帽子が見つかったので大分駅で預かっているとのこと。後ほど取りに伺うと伝えた。
いったん大分駅まで戻ると大幅なタイムロスとなるが、自分のせいだから仕方あるまい。
杵築城模擬天守から八坂川上流方向を見る。
左岸(右)の南台には「きつき城下町資料館」や
武家屋敷がある。
杵築城模擬天守から八坂川河口を見る。
杵築城模擬天守から東方向を見る。
奥には住吉浜が見える。
この後はバスの時間まで城下町を見て回った。
北台武家屋敷への上り坂の一つ、勘定場の坂。
里程標。ここから宇佐までは八里余、
立石(杵築市山香町)までは五里余、
下原(国東市安岐町?)までは三里余。
伊能忠敬測量隊別宿跡には檜曲輪などの木製品を扱う
「萬力屋」(創業明治10年)がある。
なお、測量隊宿泊本陣跡は杵築市役所の向かいで、
現在は演劇場「きつき衆楽観」が建っている。
北台武家屋敷への上り坂で最も有名な「酢屋の坂」。
名の由来になった酢屋の建物には
創業明治33年の「綾部味噌」が軒を構えている。
酢屋の坂を上り切り、振り返って見下ろす。 北台武家屋敷群。道の左側は藩校「学習館」の跡。
右側に大原邸、能見邸などの武家屋敷がある。
杵築城下に6つあった番所のうちの1つ「北浜口番所」。
番所が設けられた坂は「番所の坂」と言われ現在に至る。
「番所の坂」を下り切ってから見上げる。
これ以上長居すると他の訪問予定がこなせなくなるので、バスターミナルに戻って
11時25分発の杵築駅行きバスに乗った。
杵築駅の改札口は関所(番所)風になっている。
杵築を後にして、次の目的地へ・・・の前に、朝の忘れ物を取りに佐伯行き普通列車で大分駅まで戻る。
大分駅の改札口で無事、帽子を受け取った。
改めて、この時の杵築駅および大分駅の方々の丁寧なご対応に感謝いたします。ありがとうございました。
次の列車までは少々時間があるので、一旦改札を出た。
南口(上野の森口)の工事は終了しており、
真新しい駅舎を目の当たりにできた。
売店で昼食用の駅弁などを購入した後、改札内に戻る。
1番のりばで博多行き特急「ソニック34号」の入線を待つ。
地上では旧駅舎および旧ホームの解体工事の途中。
4年前の大分初訪問時は、眼下で無残な姿となっている
旧1番のりばを通って改札に向かったことを思い出した。

特急「ソニック34号」に乗車し、次の目的地へ。しかし、この後の行程は当初の予定とは違うものとなった。


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