2012京の遊々きっぷの旅(2日目:洛中編)
北野(天満宮)・梅小路(蒸気機関車館)
2012年11月24日

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帷子ノ辻での乗り換えを経て、京福北野線の終点・北野白梅町駅に到着。
これで現存する京福電車全区間の乗りつぶしを達成したが、すぐに目的地に向かって歩く。
ここでの目的地は北野天満宮
大覚寺に続いて菅原道真ゆかりの場所である。
一の鳥居(大鳥居)をくぐって境内へ。
影向松(ようこうのまつ)。
三冬(初冬から晩冬まで)の間に初雪が降ると
祭神である菅原道真がこの松に降臨して
雪見の歌を詠まれるという言い伝えがある。
天満宮の境内には神使である牛の像が何体かある。 菅原道真の母(大伴氏出身)を祭神とする伴氏社。
天満宮境内にある筆塚。 参道を進むと・・・
「文道大祖風月本主」と記された額を掲げる楼門(南門)。 宝物殿。鬼切の太刀など多くの重要文化財を含む宝物を
所蔵している。開館日が観梅・紅葉シーズンや縁日
(毎月25日)などに限定されているので、見学したい場合は
事前に公式サイト等で確認したほうがいい。
楼門からまっすぐ伸びる道の先には、天満宮よりも古くから
祀られている地主神社がある。また、本殿の裏には
天穂日命(菅原氏の祖先)・菅原清公(道真の祖父)・
菅原是善(道真の父)を祀った御后三柱(ごこうのみはしら)
がある。
国指定重要文化財の三光門(中門)。
日・月・星の彫刻があることからその名で呼ばれるが、
実際には星がないという説もあるらしい。
拝殿(国宝)。現存のものは慶長12年(1607年)に
豊臣秀頼によって造営された。
早いところではすでに推薦入試が始まっていたからか、
合格祈願と思われる多数の参拝者が列をなしていた。
北野白梅町駅前まで戻り、バスで西大路を南下、
七城通りを東進して梅小路公園に到着。
時間の関係でこの旅最後の目的地となったのは
公園内にある梅小路蒸気機関車館
エントランス前にはSLの動輪がモニュメントとして
設置されている。
エントランスおよび資料展示館として使われている
旧二条駅駅舎(京都市指定有形文化財)。平成8年まで
「日本最古の木造駅舎」として使われていたが、山陰本線の
高架化に伴って駅舎としての役目を終え、翌年この場所に
移設された。
資料展示館の見学を終え、屋外に出ると、
館内展示運転列車「SLスチーム号」のヘッドマークを付けた
D51形200号機が整備を受けているところだった。
11月下旬は昼の時間が短いので、
16時前だがすでに西日がかなり低くなっている。
左に見えるSLは8620形8630号機。
※「SLスチーム号」によるSLの体験乗車は平成6年に梅小路公園で行われた第11回全国都市緑化フェアの際に
開始された。なお、緑化フェア期間中は山陰本線京都−丹波口間(京都駅から1.1km地点)に「緑化フェア梅小路」駅が
臨時駅として開設された。
転車台(ターンテーブル)と扇型車庫。
扇型車庫は平成16年に国の重要文化財に指定された。
左端に見えているSLはB20形10号機。
休憩所として静態保存されている
50系客車オハフ50 68。
7種の動輪。奥から新幹線0系、D51形、C56形、旧型貨車、
113系電車、12系客車、キハ58形DC。
転車台(ターンテーブル)と扇型車庫のほぼ全景。
B20形10号機(右手前)と8620形8630号機(左奥)。
蒸気機関車庫の内部。 左に見える逆さ漏斗状のものは、蒸気機関車から出る
煙を車庫の外に排出させるための煙突。
オハ46形13号車(オハ46 13)。正式な展示車両ではなく、
蒸気機関車館として一般人が立ち入れる範囲の外
(梅小路運転区)に留置されている。
手前がC55形1号機、その奥がC62形1号機。
梅小路運転区に留置されていた(左手前から)
ディーゼル機関車DE10形1156号機、電気機関車
EF65形1124号機、ホキ800形貨車(ォホキ1843)。
京都駅寄りの端に近いところから
扇型車庫が収まるように撮影。
3種類の機関車(電気機関車:EL、ディーゼル機関車:DL、
蒸気機関車:SL)。左には関空特急「はるか」専用の
281系電車が写り込んでいる。
一般の立ち入れる範囲の先端から京都駅方面を撮影。
特急列車用の287系電車が山陰本線を走行している。
左手前は展示運転の際に一般客が乗車するトロッコ。
梅小路蒸気機関車館を後にする前に、
もうワンショット。
JR西日本では蒸気機関車館の機能を統合した、新しい
鉄道博物館を2016年春開館予定として計画しており、
それに伴って弁天町の交通科学博物館は
2014年4月6日限りでの閉館が決まっている。
梅小路蒸気機関車館も早ければ同じ時期に、遅くても
再来年には現状の姿は見納めになるかもしれない。
ほぼ満員のバスで京都駅まで戻り、
駅ビルで夕食をとると、
東京行き新幹線「のぞみ252号」で帰京した。

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