2012京の遊々きっぷの旅(1日目:洛外編)
宇治(その2)
2012年11月23日

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平等院に到着。境内にはすでに多くの観光客がいる。

正門前には「宇治製茶紀念碑」が建つ。
明治12年に横浜で行われた製茶共連会で
宇治製茶に特別1等賞として下付された200円をもとに
建設され、毎年10月1日にここで「製茶記念式典」として
茶の芽供養などが地元の茶業者によって行われる。
宇治製茶紀念碑の隣には辻利右衛門の胸像が建つ。
辻利右衛門は棒状に伸ばした玉露の製法の完成や
茶箱(茶櫃)の考案による販路拡大で宇治茶を復興させた。
その功績を讃えて生前にこの胸像が造られた。
平等院正門。
寺務所前の紅葉。 平等院観音堂(国指定重要文化財)。
十円硬貨の図柄で親しまれている国宝の鳳凰堂は
修復工事中(平成26年3月までの予定)で
素屋根に覆われており、見ることができなかった。
宇治川の対岸からも素屋根が見えていたが、
ここまで来てあらためてがっかり。
平等院の塔頭の1つ、最勝院(天台宗寺門派)。
鳳凰堂。
石灯籠1つだけが表に出ていて、それ以外は隠されている。
真正面から撮影。
鳳凰堂のある島が浮かんでいるのは「阿字池」。
梵字の「阿」を象ったらしいが・・・
鐘楼と紅葉。
平等院の梵鐘(国宝)は「姿(形)の平等院」として
「日本三名鐘」の1つに数えられる。
現在鐘楼に吊るされている梵鐘は
昭和47年に模造されたもので、本物は
「平等院ミュージアム鳳翔館」にて展示・保存されている。
ちなみに、日本三名鐘の残り2つは、
近江八景の1つ「三井の晩鐘」としても有名な
「音(声)の三井寺(園城寺)」と、
当時一流の文化人である橘広相、菅原是善、藤原敏行の
3人による銘が刻まれている「銘の神護寺」。
なお、神護寺に代わって、
「勢の東大寺」を加える場合もある。
平等院ミュージアム鳳翔館(2001年開館)。 浄土院と紅葉。
養林庵書院(国指定重要文化財)。
慶長6年に伏見城から移築されたと伝えられている。
平等院の塔頭・浄土院(浄土宗)。
最勝院の本堂・不動堂。 治承4年(1180年)5月26日に平等院の戦いで
平氏に敗れて自害した源頼政の墓。
正門から外に出ると、表参道を通って北へ向かった。
左側の道は通ってきた平等院表参道。
お茶の店が軒を連ねる。
右側の道は縣神社の参道。
JR奈良線宇治駅。京阪電車の宇治駅とは
宇治川を挟んで約700m離れている。
駅舎は平等院鳳凰堂をモチーフにしているらしい。
御用茶師上林春松家の長屋門。
元禄11年の宇治大火後に再建されてから
幾度かの修復を経て現在は「宇治・上林記念館」
(10時〜16時[金曜定休]、200円)として
宇治茶に関する展示を行っている。
なお、上林春松本店の直営小売店が隣接しており、
ペットボトル入り茶のブランドにも使われた
綾鷹」などの茶を販売している。
宇治橋の西詰。
右奥に見えるのは大吉山。
左側がJR奈良線の宇治川橋梁、右側が宇治橋。
中央奥に京阪電車の宇治駅が見える。

京阪宇治駅に戻り、中書島行き普通列車に乗って宇治を離れた。

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