貝 塚(その1:東貝塚駅→水間寺)
旅の記録2013
2013年8月24日(1日目)

1日目 2日目
貝 塚1 岸和田2 堺2
貝 塚2
岸和田1
岸和田3
堺1
堺3
弁天町
東海道新幹線「のぞみ207号」で新大阪駅まで来ると、
JR京都線須磨行き普通列車→大阪環状線・阪和線
関西空港/和歌山行き関空快速/紀州路快速列車→
日根野行き区間快速列車と乗り継いで東貝塚駅で下車。
東貝塚駅の駅舎は簡素なもの。
駅の南側にある踏切を渡ったところ。
線路と交番の間にあるスペース、そして・・・
道路を挟んで駅の西側に続くスペースは
大日本紡績(ニチボー、現在のユニチカ)貝塚工場への
引き込み線跡。
細い遊歩道として整備された引き込み線跡を進むと・・・ その先は広大な空き地。
引き込み線跡の遊歩道を振り返る。 ユニチカ貝塚工場は1997年3月に操業を停止し、
跡地は一部が他用途に転用されているものの、
かなりの部分が空き地のまま。
工場跡地の一部は市民庭園「おもいでコットン庭」として
一般に開放されている。
市民庭園の奥には貝塚市歴史展示館
「ふるさと知っとこ!館」がある。訪問日(土曜日)は
残念ながら休館日のため、見学はできなかった。
隣の体育館は日本バレーボール協会の
ナショナルトレーニングセンター。
かつて「東洋の魔女」の異名をとり無敵を誇った
日紡貝塚の本拠地だったことと、今も
ナショナルトレーニングセンターがあることからか、
貝塚市は「バレーボールのまち」を名乗っている。
工場施設は跡形もなくなったが、現在もユニチカの
貝塚事業所として存続している。
(ただし英語表記はKAIZUKA PLANT=貝塚工場のまま。)
再び踏切を渡って東貝塚駅の東側へ。
大阪府道30号の半田北交差点には
「史跡 熊野街道半田一里塚」と刻まれた石柱がある。
ただし、ここは一里塚跡ではない。
一里塚は交差点から南南東に伸びる(道標の左手にある)
道の先にある。
南南東に進むとため池に突き当たる。
この池は「唐間池」で、北には隣接して「堂ノ池」、
東には「弁天池」がある。
突き当たったところを右折してさらに進むと・・・
進行方向左側にあるのが「熊野街道半田一里塚」
(大阪府指定史跡)。
フェンスの手前には(左から)「小栗街道」と刻まれた石柱、
「熊野街道半田一里塚」の説明板、
「麻生中一里塚」と刻まれた石柱が建っている。
「熊野街道(小栗街道)」の流れをくむらしい細い道を
南西方向に進むと、貝塚市立中央小学校角の交差点に
道しるべ地蔵(画像の中央)がある。
祭り用の飾りなどで見づらかったが、祠の屋根らしき部分に
「みすま」(=水間)と刻まれているのを確認できた。
十字路を直進する(南西方向に進む)と、
関西自動車学院に突き当たるY字路に
2つの石碑と山車の倉庫、小さな社がある。
左側の石碑はかつてこの辺りに存在した麻生郷村の
村長・福原正雄の頌徳碑、右側の石碑は忠君碑。
関西自動車学院の周りに沿って
大阪府道30号に再合流し、西南西に進むと
水間鉄道の石才駅に到着。
石才駅はかつて有人駅だったらしく、
改札用のラッチが残っていたが、現在の水間線では
両端の駅(貝塚駅、水間観音駅)を除いて無人駅である。
水間観音行きの電車が入線。
地方私鉄でよく見かける、元東急の車両。
終点・水間観音駅に到着。 水間観音駅の駅舎は寺院風で、国の登録有形文化財。
平成12年には近畿の駅百選の第1回選定25駅に
名を連ねた。
水間観音駅から歩くこと約7分、天台宗別格本山
龍谷山水間寺に到着。
近木川に架かる「厄除橋」を渡る。
厄除橋から見た近木川(上流方面)。 厄除橋から見た近木川(下流方面)。
厄除橋を渡り切ると、そこは水間寺境内。
貝塚市指定文化財の三重塔。
現地の説明板によると、元は多宝塔だったが
天正年間に兵乱で焼亡したため
万治年間に三重塔として建て直し、
今ある塔は天保5年(1834年)に再建されたものらしい。
水間寺本堂。 布袋像。
「説法石」と称される、地面に深く埋まった石。
千日隔夜宝篋印塔。
作善という僧によって享保12年(1727年)9月10日に
建立された。
経堂。
正面から見た本堂と、その手前にある香堂。 別アングルから見た三重塔。
鎮守権現宮。
行基が熊野・蔵王・白山の三所権現を
勧請したとされている。
聖観世音出現の瀧。約1300年前に行基がここで龍神より聖観音像を授与されたという。
厄除橋のたもとには当寺の本尊である聖観音像の
複製らしきものが立っている。
愛染明王を祀る愛染堂。敷地内には南北朝時代に愛染明王の加護によって身分の違いを超えて結ばれた
お夏と山名清十郎の墓がある。
秬谷川(きびたにがわ)に架かる運天橋。
この先には水間公園がある。
最後に近木川右岸から厄除橋越しに三重塔を撮影し、
水間寺を後にした。

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